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2020年10月12日

当院の院内感染対策について

突然ですが、2014年に読売新聞の記事にて
『歯科医院の約7割が
歯を削る治療機器(タービン)を簡単な洗浄だけで滅菌せずそのまま使い回している可能性があると、国立感染症研究所などの研究班の調査で分かった。』
という内容が掲載されたのはご存知でしょうか?
この記事を読まれた方や他のメディア等で見た多くの方が歯科医院においての院内感染への不安に繋がったのではと考えます。
しかし逆を返すと3割の歯科医院ではしっかりと対策が取られており、皆様が安心して診療を受けていただける環境下にあるという事です。(割合として大変少ないですが…)
ですから歯科医院を選ぶポイントの一つに“院内感染対策がしっかり行われているか”を加えると安心かなと思います。

院内感染対策が行えているか確認する方法といたしまして、
最近は多くの歯科医院がホームページを作成しており院内感染対策をしっかり行っている歯科医院は自院のホームページに自院の院内感染対策は何を行っているか
明記している医院が多いかなと思いますので新しく歯科医院に通おうとお考えでホームページ検索などを使い歯科医院をお探しの際は是非院内感染対策は
どのような事を行っているか見てみてください。

そこで今回は当院が行っている院内感染対策について大まかにお話しをさせていただきます。

まず1つ目は患者様のお口の中に直接入る器具などを滅菌する滅菌器“オートクレーブ”についてです。
オートクレーブと言われてピンとくる方は、医療に携わっている方以外で多くはないのではないかと思います。
オートクレーブ(クラスB)の仕組みはまず滅菌器の中に滞留している空気を除き真空状態にしてくまなく蒸気で満たしていきます。
そうする事よりチューブ状のもの内部にまで蒸気が行き届きます。
そこから滅菌の作業に移り、また真空状態に戻りバクテリアフィルターを通した清浄な空気が送られしっかり乾燥させます。しっかり乾燥まですることにより外部の雑菌を入れる事なく一通り工程が完了します。
オートクレーブには3つのクラス(クラスB>クラスS>クラスN)に分かれているのですが、当院で使用しているオートクレーブは最高クラスのクラスBと呼ばれるものであり、
小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準で“あらゆる種類の被滅菌物を安全に滅菌することができる”ものとなります。
クラスB以下のクラスになるとお口の中を吸うバキュームなどのチューブ状のものの内部には蒸気を行き届かせる事が出来ず器具が完璧に清潔になったとは残念ながら言えません。
当院では完璧に滅菌出来るクラスBのオートクレーブで滅菌した器具を使い治療に当たっています。そして患者様ごとに全ての器具のお取替えを行っております。
ですから患者様の口腔内に不清潔な器具が入っているという事は一切ございませんのでご安心下さい。

2つ目は治療中にこちらが触れる箇所(ライト、ユニット操作パネル、電池が入っていて滅菌が難しい機器等)は、
全箇所にフィルムを貼っています。
これは“カバーオールフィルム”と呼ばれるものです。

口の中に入る箇所ではないから関係ないように感じる方や治療後にふき取りをすればいいのではないかと思う方いらっしゃるかもしれませんが、
菌というのはプラスチックのところに3時間ほど生存し繁殖すると言われています。またふき取りでは100%菌がいなくなったとは言い切れず感染リスクがあります。
もう一つメリットとしましてフィルムを貼ることによりこちら側スタッフが治療中触れていい所とそうでない所の区別もはっきりと行うことができ
カバーオールフィルムをしている所はグローブをしている状態で触り、カバーオールフィルムをしていない所はグローブを外して触れる。
このようにする事により診療室の菌の滞在をさせない仕組みになっています。
フィルムも患者様ごとに治療終了時にお取替えをしていますので、院内感染のリスクを下げる事が出来ます。
このカバーオールフィルムを全患者様に行っている歯科医院はまだまだ少ないようです。
またその他のお顔にお掛けするタオル、口をゆすぐ紙コップ、胸元に付けるエプロン、我々が手にはめているグローブも全て患者様ごとにお取替えをしています。

3つ目は口腔外バキュームです。
口腔外バキュームというのは、治療中にお口の中の唾液や血液など吸い込む口腔内バキュームを何倍にも大きくして強力にしたまるで掃除機なようなものです。
その掃除機のような威力のある口腔外バキュームを使う事により口腔内バキュームでは吸い込めなかった空中に飛び散る唾液や血液、歯や義歯などを削って舞ってしまうものをほぼ吸い取ってくれます。この口腔外バキュームがあれば感染の恐れのあるウイルスまで吸引してくれます。厚生労働省は感染対策に有効な装置として推奨しています。
そんな口腔内バキュームにはメリットがたくさんあります!
まず先ほどもお話したように治療中に発生してしまうミクロン単位の粉塵を99%除去してくれる。そうするとたとえその中にウイルスが混入していても診療室に浮遊することがほぼなく院内感染を防げます。口腔内バキュームでお口の中だけを吸っているとどうしても空中に様々な菌が舞ってしまいずっと菌が漂った状態になってしまいます。

次に歯石を取る時や歯を削る時に顔や着衣の水しぶきが掛かってしまった経験がある方もいらっしゃるかと思いますがそのような事も防ぐことが出来ます。
また嫌な臭いを除去してくれるので患者様が常にクリーンな状態でご案内でき診療に入って頂けます。

こんなメリットづくしの口腔外バキュームですがこちらも取り入れている歯科医院はまだ少ないようです。しかし新型コロナウイルスの流行に伴い需要が高まっているようです。
当院では開院時に各ユニットに口腔外バキュームを設置しておりますので、全患者様に使用が可能です。

この大きく3つのポイントを押さえていただき、ホームページなどを見る際の参考にして頂けたらと思います。

最近では新型コロナウイルスの影響で国民の皆様が衛生面について改めて見つめ直す機会が多くなったと思います。
テレビなどのメディアでは歯科の受診は感染のリスクが高いなどと言われているのを見ましたが、
当院では元々行っている上記の院内感染対策に加え当日問診表の記入、手指消毒、治療前のうがい、待合室の椅子に間隔を持たせる、キッズスペースの閉鎖、院内の消毒などを徹底していますので一概に歯科の受診は感染リスクが高いと言って患者様の不安が大きくなってしまうのは感染対策を新型コロナウイルス関係なしに開院時から徹底している側からすると少し悲しくもなりました。
繰り返しになりますが当院は感染対策をしっかり行っており冒頭にお話致しました治療機器を使い回している可能性のある7割の医院には該当せず、
“患者様に安心して治療を受けていただける環境づくりが出来ている”と胸を張っていえます。
当院をすでに受診されている既存の患者様、またこれから受診を検討している患者様などの皆様で衛生面での不安が少しでも解消されましたら幸いです。
また感染対策について何かご不明な点や気になった事、さらに詳しく聞いてみたい事があれば来院された際にお尋ねいただけたらと思います。

〒227-0063
神奈川県横浜市青葉区榎が丘54-18
アルクスデンタルクリニック
TEL 045-530-9733

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ご本人、または生計をともにするご家族が年間で支払った医療費が合計10万円以上の場合、確定申告時に医療費控除を受けることができます。美容目的の治療ではない場合、かつ領収書等の必要書類が用意できる場合に申告が可能で、申告後、総所得額に応じて還付金顎が決定します。

具体的にはインプラント治療や子どもの発育を妨げる歯並びの矯正治療、入れ歯治療などが対象になります。詳しくは当院のスタッフまでお尋ねください。

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