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入れ歯は歯を失った時の手段の一つです

咀嚼には、食べ物を細かく砕いて消化・吸収の効率を高めたり、脳に刺激を与えて代謝を促進させる働きがあります。「噛む」動作は人間が生きていくうえで必要不可欠な要素であり、残存歯数が多い人ほど、年を重ねても病気をせず健康的な生活を送れているというデータも存在します。

入れ歯治療は従来から続く、歯を失った時の代表的な歯科治療の一つです。外科処置を行う必要がなく、比較的簡単に入れ歯を製作することができる反面、患者様のお口にきちんと適合したものでないと、様々な不具合が生じて使い物にならなくなってしまいます。精密な検査を行い、一度出来上がった入れ歯の調整を何度も繰り返すことによって、快適な使い心地と機能性を得られるようになります。

入れ歯が合わなくなるのはなぜか?

「噛むとすぐに外れてしまう」「歯茎や粘膜に当たって痛い」「喋っているとずれる」など、入れ歯に関するお悩みは以前からよく耳にします。合わない入れ歯を使い続けることがストレスになって入れ歯の使用をやめてしまう人も多いですが、その結果口腔機能が低下して固いものが食べられなくなる、栄養が偏って低栄養やメタボリックシンドロームに陥るなど、お口にも全身にも健康被害が及ぶことも少なくありません。そういった意味でも、ご自身に入れ歯が合っているかどうかは非常に重要になります。

はじめから入れ歯が合っていない

保険適用の入れ歯の場合、使用する素材や製作のプロセスの幅が制限されているために、全ての患者様のお口にぴたりと合う入れ歯を作ることは難しくなります。患者様との打ち合わせ回数も保険治療だと上限が決められており、歯科医師と技工士、そして患者様との間でしっかりと話し合いや入れ歯の最終調整がなされていないと、適合性の低い入れ歯が出来上がってしまいます。しかし、初めて入れ歯を装着する人は、入れ歯が自分自身に合っているのかいないのか判断することができません。そのため、この違和感が普通の感覚なのだと捉えてしまう傾向があり、よく分からないまま入れ歯を使っているケースもあります。

使用中に口腔内の変化や入れ歯の摩耗が起こる

顎の骨の状態や歯の本数などが変わると、口腔環境は短期間で大きく変化します。例えば入れ歯を支えている歯茎(顎堤)が加齢や歯周病によって痩せ衰えると、いわゆる入れ歯の土台の形が変わるため、入れ歯と歯茎の間にずれが生じます。入れ歯を長期間使用し続ければ、入れ歯のすり減りや変形も当然起こります。「入れ歯が合わない」と感じた場合はまずは歯科医院へ相談に行き、入れ歯の調整や修理をお願いするのが一番です。また、自費診療の入れ歯なら、患者様のご希望を十二分に取り入れながら適合性の高い入れ歯を製作することも可能です。

当院で扱っている入れ歯

薄くて丈夫な金属床義歯

金属を使用するメリットには、素材そのものの強度が高いため床部分(歯茎の粘膜と接する部分)を薄く作っても耐久性が十分であること、食べ物の温度が伝わりやすいことが挙げられます。保険適用のレジン床義歯は金属ではなくプラスチックを使用するため、ある程度の強度を保つには3mm以上の厚みが必要になります。その分どうしても装着時の違和感・不快感が出てしまいますが、金属床義歯はお口にしっかりフィットし、違和感も少なめです。

目立たない入れ歯ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属製のバネ(クラスプ)を用いない、審美性の高い入れ歯です。歯茎の色に限りなく近づけたピンク色の樹脂素材を使用しているため、目立たず自然な見え方で、他人に入れ歯を装着していることを知られにくいのが最大のメリットです。他にも食べ物が挟まりにくい、軽くて弾力性に優れている、破折のリスクが少ないなどの特徴があります。また、金属を一切使用していない入れ歯ですので、金属アレルギーの方もご安心下さい。

医療費について

ご本人、または生計をともにするご家族が年間で支払った医療費が合計10万円以上の場合、確定申告時に医療費控除を受けることができます。美容目的の治療ではない場合、かつ領収書等の必要書類が用意できる場合に申告が可能で、申告後、総所得額に応じて還付金顎が決定します。

具体的にはインプラント治療や子どもの発育を妨げる歯並びの矯正治療、入れ歯治療などが対象になります。詳しくは当院のスタッフまでお尋ねください。

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